「スター・ウォーズ」シリーズの「エピソード2/クローンの攻撃」で、アナキン・スカイウォーカー役だったヘイデン・クリステンセンが主役とあってはその演技に注目せざるを得ません!!
自分の行きたい場所に、一瞬のうちに行けるとしたら?
そんな究極の夢を、手に入れた男がいた。
彼の名はデヴィッド・ライス。
世界中のどこへでも瞬間移動できる“ジャンパー”、つまりテレポーターなのだ!
15歳のとき突然、自分に備わった能力を知ったデヴィッドはその10年後、ニューヨークで“ジャンパー”だけが味わえる自由を謳歌していた。
彼は一晩のうちにサハラ砂漠やローマの遺跡など、世界の20カ所から夕日を眺めることができるし、瞬きする間にガールフレンドを世界旅行に連れて行くことも、ほんの数分で何百万ドルもの大金をつかむことだってできるのだ。
しかし、やがて彼は“ジャンパー”を抹殺することを使命とする組織が存在し、自分が追われていることに気づく。
そのときから、世界を股にかけた彼の冒険は、意外な方向へ――。
そして明かされる驚愕の事実。
もう一人の“ジャンパー”と奇妙な同盟関係を結んだ彼は、何千年も続く熾烈な戦いの渦中へと投げ込まれる……!
最初の感想。
まぁ、人智を超えた能力を人間が手に入れると、いとも安易に犯罪に走るんだな、とwww
人に話せない秘密を抱えたまま犯罪を重ねていき、優雅な暮らしをするものの、人とのふれあいをしなかった彼の精神面は子供そのものですね。
幼い頃からの憧れの女性・ミリーに会いに行くものの、言葉をかける事すら臆するデヴィッド。
そういう幼い精神面を持った不安定な青年をヘイデンは見事に演じ切りましたね。
もう一人のジャンパー・グリフォンはデヴィッドよりも先輩ジャンパーらしく、達観し多くの知識を持つものの、デヴィッドに色々かき回されるのが何とも不幸でww
『その能力は人は持つ能力にあらず』と、何世紀も前からジャンパーを狩る
パラディンの追跡者・ローランドは執拗にデヴィッドを追い回し、その執拗さには鬼気迫る迫力すら見せてくれます。
サミュエル・J・ジャクソン抜擢は正解ですね。
以下ネタバレ。
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社会的苦労をせずに、幼稚なまま成長したハプニングを経てミリーと旅行へ行くものの、デヴィッドは彼女に嘘付きっぱなしだし、コロッセオで出会ったもう一人のジャンパー・グリフォンの足を引っ張りまくりで、デヴィッドは幼稚で無用心な面が目立ち過ぎます。
そういう精神的幼さが微妙にクールさを全面に出している作品イメージから離れている上に、思いっきり犯罪者なので、到底ヒーローとは思えないww(パンフにはヒーローとか書いてましたがw)
寧ろ、精神的に達観したグリフォンの方が若干主役に向いてる気がするww
(犠牲を省みず平気でパラディンを始末しようとするあたり、ちょっとクール過ぎですが)
まぁ、彼も犯罪者だがなww
あと、日本ロケがあるとは思わなかったので、渋谷やら銀座やらの見知った風景が突然出るとちょっとニヤッときますね。
ジャンプの凄さを演出する為に全国各地でロケしたのが素晴らしいですが、インパクトはスフィンクスの頭とコロッセオが秀逸!
特にコロッセオは映画ロケが初らしいので、貴重なシーンです。
以下、ツッコミ処。
■父親を病院に置き去りで、その後語られていない(パンフでは死んだと書いてますが…)
■母親がジャンパーにして、パラディンのトップというのは燃える話なのですが、設定を生かせずに終了。
■ローランド、岩壁に放置で終了。
■グリフォン、電線塔に引っかかったまま放置で終了。
■ミリーが刹那的に生きすぎ。消息不明だったデヴィッドをすんなり受け入れたかと思えば、デヴィッドに後ろめたい部分が見えた為に彼を全否定し、命を狙われ、結局なし崩し的にデヴィッドと逃亡生活という彼女にヒロインとしての魅力をまるで感じない。
■最後、母親に態々会いに行ったのも意味が解らない。
まぁ、結論から言うと、広げた風呂敷を収めきれないまま終了しましたwww
だめぽwwww
総評ですが、ジャンパーはVFXに関しては文句無く見応えあります。
あれだけ爽快にジャンプを繰り返し見せ付けられては、見ている方も俄然楽しくなってきますね。
ただ、余りにもオチが弱すぎる。
疑問符が幾つも浮かんだまま終了。
題材も映像もキャストも良いチョイスなのに、余りにも残念すぎる。
『派手な映画ならとりあえずOK!』という方ならオススメしますが、それ以外の方にはちょっとオススメし難いです。
オススメ度:☆☆(5が最高)
スタッフロール後のお楽しみ:なし
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ジャンパー公式サイト
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